交通事故の示談交渉で役立つ!弁護士特約とは?

弁護士特約とはどのようなものかご存知ですか。交通事故に遭ってしまった場合、示談交渉をする場合もあるでしょう。自分で交渉をするよりは、弁護士に依頼して任せたいですよね。弁護士特約を付けていれば、気軽に依頼できるでしょう。

これから、弁護士特約の特徴や適用・利用できないケース・メリットと注意点・手続きの流れなどをご説明します。

弁護士特約とは何か?

弁護士特約とは、交通事故の示談交渉にかかる弁護士費用を保険会社側が一定額負担するものです。これを利用すれば、示談交渉などで弁護士に依頼したとしても、実質無料で受けることができます。弁護士特約は、自動車保険でプラスして加入できる特約の一つです。

あらかじめ特約を付けておくことで、弁護士に相談する時の費用を自動車保険会社が負担してくれます。自動車保険の加入率調査では、2017年時点で弁護士特約に加入している人が、全体の約7割でした。つまり、いざという時に備えて多くの人が加入しています。

弁護士特約を利用しても、翌年の保険料は上がりません。保険の等級も下がらないため、弁護士特約が適用になっている場合は利用するといいでしょう。

弁護士特約で受けられる補償内容とは?

弁護士特約では、弁護士に相談する費用を保険会社が負担しています。示談交渉を依頼する時にかかる費用が補償され、限度額は300万円です。全てを負担してくれるとは言い切れませんが、多くの場合は300万円以下になるため、実質0円になるでしょう。

弁護士に示談交渉を依頼した時、「成功報酬金20万円~50万円」と「示談金の約10%」を支払うことが多いです。示談金が500万円だったとしても、成功報酬金と示談金の約10%で100万円以下になります。よって、ほとんどのケースで、自己負担金0円で示談交渉ができるのです。

弁護士特約の適用とは?

弁護士特約は自動車保険に付けている特約です。よって、契約している車が事故に遭った時に使えます。しかし、場合によっては契約車以外でも使えるので、適用できるか調べてみるといいでしょう。弁護士特約が使えるケースとは「契約車に乗っている時の事故」「契約車ではない友人の車・タクシー・バス」「自転車や歩行中」です。

つまり、契約した車以外でも契約した人が交通事故に遭った時は適用されます。また、弁護士特約を利用できるのは、保険加入者だけではありません。同居または別居している家族なども、適用されます。具体的な補償対象者は「保険契約者・契約者の配偶者・契約者と同居している家族・契約者と別居している未婚の子供・契約自動車の同乗者」です。

弁護士特約が利用できないケースとは?

弁護士特約では、交通事故当時に弁護士特約に加入していなかった場合は利用できません。つまり、交通事故に遭ってから弁護士に相談するまでの期間に加入しても、意味がないのです。また、加入していても利用できないケースもあります。

例えば、無免許運転や酒気帯び運転など、法律に違反するようなケースは利用できません。故意または重大な過失がある時も、利用できないことになっています。自分自身が加害者の時や親族への損害賠償請求・自然災害による事故も適用外です。

被害者に多少の過失がある時でも、弁護士特約は使えます。つまり、被害者の過失が100%でない限り、利用することができるでしょう。

⇒交通事故の示談を弁護士に依頼したときの報酬の相場について

弁護士特約のメリットと注意点

弁護士特約を利用することで、実質無料で弁護士に相談でき、示談交渉もスムーズに進みます。また、慰謝料を増減することも可能です。弁護士を介さない示談交渉では、被害者が不利な条件で話は進みます。保険会社はなるべく慰謝料を少なくしたいので、最低金額から交渉していく場合があるのです。

そこで、弁護士に依頼すれば、不当な慰謝料の金額を阻止することができます。保険会社が慰謝料を計算する時は「任意保険基準」です。一方で弁護士が計算する時は「弁護士基準」を使用します。弁護士基準は裁判基準とも言われ、任意保険基準よりも高くなっているのです。

つまり、弁護士が計算をすることで、慰謝料の金額は高くなるでしょう。弁護士特約を利用することで、状況に応じた交通事故問題を解決できます。交通事故は人身事故だけでなく物損事故などもあり、さまざまなケースがあるでしょう。

初めて交通事故に遭った場合、慰謝料や示談の流れなど分からないことばかりです。弁護士特約を利用すれば、法律の専門家である弁護士が担当するので、それぞれのケースに合った解決策を提案してくれます。適切な解決方法や慰謝料の増額方法などもアドバイスしてくれるでしょう。

また、示談交渉の手続きを任せられるのもメリットです。相手方の保険会社とも、弁護士がやり取りをしてくれます。手続きや示談交渉を任せられるため、被害者の負担も減るでしょう。弁護士特約に加入するためには、それに対応している自動車保険に加入し、オプションで特約として付けます。

つまり、追加の保険料がかかってしまうのは注意点です。保険会社によって異なりますが、年間約1500円~3000円ほどになっています。しかし、毎年支払っていても、交通事故に遭わなければ掛け捨てです。ほとんどの場合、利用しないで終わるでしょう。

しかし、いざという時のことを考え、弁護士特約に加入することが望ましいです。

⇒交通事故を弁護士に依頼するときの値段はいくら?

弁護士特約を利用する時の流れとは?

弁護士特約を利用する時は、加入保険に特約が付いているかの確認をします。交通事故に遭った時点で加入していることが必要です。次に、交通事故の案件に強い弁護士を探します。どの弁護士でも対応してくれますが、交通事故に強いもしくは専門的に取り扱っている弁護士もいるでしょう。

示談交渉を有利にさせるためには、交通事故案件に強い人や経験豊富な人を選ぶことが大切です。弁護士特約を利用する時は、保険会社に連絡を取ります。保険会社の同意を得ていないと、特約が使えないこともあるので注意が必要です。

自分のケースは弁護士特約が利用できるのか、確認することも重要です。保険会社に確認してもいいですが、依頼する弁護士が決まっていたら、保険会社と話す前に弁護士に相談しても構いません。特に、被害者側にも多少の過失があれば、しっかりと確認しておくといいでしょう。

弁護士特約を使うと決めたら、本格的に弁護士へ依頼し、示談交渉を進めてもらいます。